Q&A その2

Q1.:「歯周病」と「歯槽膿漏」は別の病気ですか?

A: ・歯槽膿漏と歯周病は、基本的に同じ病気です。
   ・昔は歯槽膿漏と一般的に呼ばれていました。
   ・今はCM等で有名になったので、「歯周病」の呼び方が一般的です。
   ・歯周病も歯槽膿漏も、歯周組織が破壊される怖い病気です。

Q2.:歯周組織とはどこを指しますか?

A: ・歯グキ(また、歯肉と呼ばれます)。
   ・歯槽骨。 これは歯の根っこが埋め込まれている顎の骨です。
   ・歯根膜。 これは歯の根っこと骨の間にある特殊な膜です。

Q3.:歯周病はどんな病気ですか?

A: ・歯周病は、歯周組織の 炎症か 感染から起こります。
   ・歯周病には2つの主なタイプがあります。

   ◆歯肉炎
    o これは、歯グキのみに、炎症や感染が起きています。骨には影響は出ていません。
    o 成人の多くの人に、歯肉炎は大なり小なりあります。
     o 歯肉炎は放置すると、 歯周病に移行することがあります。

   ◆歯周炎
    o これは、歯周組織に感染や破壊を起こす病気です。
    o 慢性歯周炎はゆっくり発症しますが、歯周病のある種類は、急速に進行します。
    o 歯周病は、成人ではごくありふれた病気です--
      少なくとも50%の大人は、歯周病のいくつかの兆候を示しています。
    o 歯周炎は、歯の損失の主な原因です。

Q4.:何が歯周病を引き起こしますか?

A: ・歯の表面に付着する歯垢(しこう)は、プラークとも呼ばれますが、
    歯肉炎と歯周炎の主な原因です。
    o 口の中のある種類のバクテリアは歯周病を引き起こします。
    o 歯石は、歯にくっついて硬くなった歯垢であり、歯周病の原因の1つです。
     それは、黄色や黒色に色を変化させながら、歯に強固にくっ付きます。
    o 歯周病の進行は、患者の体調によって、進行するスピードがかなり違ってきます。
   ・歯周病菌の夫婦間での感染の事例は多く報告されています。

Q5.:歯垢、歯石はどんなものですか?

A: ・歯垢は、バクテリアと共に、歯にくっつくバイ菌の塊です。
    バイ菌の集合体をバイオフィルムと呼ぶこともあります。
    o 歯垢は、うがいでは取れません。
     歯を磨くことによってしか歯垢を取り除くことはできません。
     デンタルフロスを用いて歯の間を掃除するのも、歯垢の除去には有効です。
    o 歯垢の除去ができないなら、それは歯周病を引き起こす場合があります。
    o 歯垢が歯の表面により長く残存するならば、歯肉炎歯周炎のリスクは、より高まります。
    o 歯垢が歯磨き等で除去できないなら、それは、歯石となってより硬くなり除去できなくなります。
    o 歯石は歯肉の炎症を引き起こします。定期的な歯石除去が必要です。
    o 歯石の沈着は、大人だけでなくて子供たちにも起こります
    o 柔らかくて、ねばねばする炭水化物が多くて高い糖分の含まれる食事は
      より歯垢の形成を促進します。

Q6.:他の何が歯周病を悪くするのですか?

A: ・歯周病は以下の理由でより悪くなる場合があります。
    o 思春期や妊娠中、ホルモンの影響で歯周病になりやすい時期があります。
    o 糖尿病や血液の遺伝病などの医学上の問題。
    o 喫煙が歯周病と他の口腔疾患の原因となることが知られています。
    o 避妊薬や、心臓病を治療するためのドラッグなどの薬物療法。

Q7.:私が歯槽膿漏や歯周病にかかっているのはどうしたら
   わかりますか?

A: ・チェックすべき症状は以下の通りです。
    o 歯肉の出血、または歯を磨いた時に歯ブラシにつく出血
    o 口臭
    o 歯垢や歯石が沈着している歯
    o 歯の動き
    o 歯の位置が変わる
    o 歯の間に現れる隙間
    o 歯の間に食物がはさまり出す
    o 歯が長く見えるようになってきた、歯肉が下がってきた
   ・歯垢や歯石で引き起こされる歯肉炎は初期では痛みを伴わない場合が多いです。
   ・高度に進行して初めて、痛みや腫れが出る場合が多いです。

Q8.:歯科医師はどのようにして歯周病を診断するのですか?

A: 「50%以上の成人が歯周病の病気の兆候を示しています。」
    -歯周病学会レポート

   ・私たち歯科医師は以下の要素を調べます。
    o 全身の病気の既往歴、また歯周病に関する家系的な要素
    o どれくらいあなたは歯を磨いているか?
    o 顎の骨の量と、あなたの歯肉の状態
    o 歯肉組織の色、形、品質、および量
    o 歯茎での出血と うみの存在
    o 歯の周りの「歯周ポケット」の深さ
    o 歯周組織の付着の損失
    o あなたの歯の動き
    o エックス線診断
    これで骨損失の程度がよく理解できます。

Q9.:歯周ポケットは何ですか、それはなぜ深刻な問題ですか?

A: ・歯周ポケットは、 歯周病が進行して、歯周組織が破壊されたときに出来る歯と歯肉の間で
    できるスペースです。
    o 歯肉と歯との付着が引きちぎられます、そして、歯周ポケットが形成されます。
    o 歯周ポケットの存在は、歯周病がどれくらい進行したかを示しています。
    o 歯周ポケットは、歯周病の原因のバクテリアが安全に住むための場所を提供しているので、
     歯周病が進行します。
    o 歯の周りの骨に感染するようになると、より歯周ポケットの数値は増えます。
     歯の骨のサポートが損失することによって、歯は動き出します。
    o 口臭が増します。
    o 歯周ポケットの問題を減らすためには、歯周ポケットを排除するか、または深さを少なくとも
      減少させることです。

Q10.:歯周病は予防できますか?

A:・定期的な毎日のブラッシングでの歯垢除去で歯周病は予防できます。
   自宅でのセルフケアと歯科医院でのプロフェッショナルケアのダブルでのケアが必要です。
  ・自宅でのセルフケアは以下を含みます。
    o 1日に少なくとも3回の慎重なブラッシング
    o 可能なら薬効のあるマウスリンスの使用

歯槽膿漏・歯周病のご相談は下記からお気軽にどうぞ 
岡山県岡山市なかの歯科クリニック
お名前
年齢
電話番号
メールアドレス
ご意見・ご質問: